いろいろ作るよ!

ものづくりの記録

M5Stackで圧力モニタを作ってみた

DIYパワードスーツプロジェクトの1つとして、圧力モニタを製作しました。

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目的

パワードスーツのデモンストレーションをするにあたり、見ている人にパワーアシスト感が伝わりにくい問題がありました。パワーアシストを"魅せる"ため、エアシリンダの圧力をLEDで分かりやすく可視化するシステムを作りました。

システム全体

エアシリンダの2つのポートからチューブを分岐し、圧力モニタに接続しています。エアシリンダ2本と供給圧力を監視するため、5chとしました。 f:id:neet2121:20210807120143p:plain

3Dデータ

Fusion360のデータを公開します。そのまま使用して頂いても、参考にして頂いてもOKです。

筐体製作

ボディ部分は3Dプリンタ(Adventurer3)でPLAフィラメントを使用しています。 f:id:neet2121:20210807150920p:plain

天板と底板はレーザーカットを使用し、皿ネジ用に面取り加工を追加しています。
※レーザーカットは僕らのガレージさんの機材を使用させて頂きました。 f:id:neet2121:20210807150747p:plain

回路構成および部品表

M5Stackでコントロールしています。モバイルバッテリーとLEDテープは着脱可能な構造にしています。

圧力センサMPX5700DPは差圧計測型ですが、片側を大気開放して使用しています。

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部品 型式 仕様 手配先(リンク) 使用数量
マイコンモジュール M5Stack Basic 出力電流:40mA or 20mA
アナログ入力0~3.3V
スイッチサイエンス 1
圧力センサ MPX5700DP レンジ:700kPaG
電源:5V
出力:0.5~4.5V
チューブ取り合い:4.62mm
秋月電子 5
モバイルバッテリー Anker PowerCore+ mini 最大出力1000mA Amazon 1
LEDテープ NeoPixel(WS2812B) 消費電力0.3W/個
電源5V
Amazon 1
プラグ MP-019LC 3.5mm
ステレオ
秋月電子 5
ジャック MJ-074N 3.5mm
ステレオ
取付高さ11.8mm
秋月電子 5
USBコネクタ AFSSLCBL - Amazon 1
XHコネクタ(オス) S2B-XH-A(LF) ピッチ2.5mm 秋月電子 1
XHコネクタ(メス) XHP-2 ピッチ2.5mm 秋月電子 1
XHコネクタ(コンタクト) SXH-001T-P0.6) - 秋月電子 1
ピンヘッダ PH-2x40SG 2x40
コンタクト高さ6.1
秋月電子 1
抵抗 2.2kΩ - - 5
抵抗 4.7kΩ - - 5

回路図

今回初めてKiCadを導入し、FusionPCBで基板外注を行ってみました。 KiCADの使用方法はこちらのサイトを参考にさせて頂きました。

KiCadで雑に基板を作る チュートリアル

M5Stackのアナログ入力(最大3.3V)に対し、圧力センサの出力(最大4.5V)が超過するため、抵抗で分圧しています。

M5StackでNeoPixelを直接駆動させる場合は電流の大きさに注意が必要です。M5Stackの出力電流はピンによって40mAか20mAに制限されているため、40mAを出力できるピンを選択しています。NeoPixelを最大輝度で点灯させると、1ピン当たり16個を点灯できる計算です。実際はかなりまぶしいので、輝度を落としています。

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表示プログラム

棒グラフのみ実装済みで、いずれロガー機能を追加する予定です。ソースプログラムの公開は予定していません。 f:id:neet2121:20210807150845p:plain

結果のまとめ

全体像

バッテリーとLEDテープの着脱

動作の様子